魔女オジバジオがつかさどるツリーハウスの空間。彼女の魔法で全てが始まる ゼネラルプロデューサー 小畑芳和氏

Beポンキッキ

『Beポンキッキ』とは……2008年4月7日開始。BSフジで毎週月曜~金曜7時30分~8時放送(再放送は17時~17時30分)。地球のとある島にあるツリーハウスを舞台に、そこをつかさどる魔女やかわいいい女の子、いろんな生き物、飛行機のおじさんたちとともに、歌やお料理、手作りホビー、踊りのコーナーなどを展開していくのである。

「Beポンキッキ」自体はいわゆる『ポンキッキ』シリーズの第3世代にあたる。 まず1973年に始まった第一世代『ひらけ!ポンキッキ』。 いまでもおなじみのガチャピン・ムックに、『およげ!たいやきくん』というメガヒット(ちなみにB面は『いっぽんでも ニンジン』である)を生み出した。 続いて93年に始まったのが第二世代『ポンキッキーズ』。それまでの“おねえさん”主導の幼児番組らしいスタイルから、アムロ(安室奈美恵)、ランラン(鈴木蘭々)、BOSE、ピエール(ピエール瀧)らをフィーチャーし、歌も森高千里の『ロックン・オムレツ』、電気グルーヴの「ポポ」など。そして女の子たちが並んで踊る『キーズラインダンス』は幼稚園や学校はおろか社会人も楽しんでマネをしたコーナーだった。その後V6の井ノ原快彦、ブラザー・トムそして爆笑問題などもフィーチャーした。タイトルや放送時間帯が変化する中、07年春に放送を終了する。 そして、今年4月舞台をBSにかえて始まったのが、「Beポンキッキ」なのだ。 ちなみに各シリーズ中、ガチャピンとムックも活躍している。 


―『ポンキッキ』シリーズは、いつから手がけられてるんですか?

93年、ちょうど『ひらけ!ポンキッキ』が、時代に合わせた活性化を必要としたタイミングです。次の時代に向けてチャレンジをしていくのが命題でした。『なんだったらタイトルも変えちゃっても構わない』と言われ、それくらいの意気込みで新しい世界を考えろとハッパをかけられました。 


―タイトルもですか!?

ええ。だから意欲がわきました。そのとき私がお願いしたのはひとつだけ。「1時間番組にしてほしい」ということ。これはなぜかというと……とにかく一目で変わったように視聴者に感じてほしかったから。「ちょっと変えてみしました」「がんばってます」って感じでは、変化は見えにくいですからね。そういう意味ではタイトルだって変えた方がよかっConnieLiving!たんでしょうけど、「これまで財産として受け継いできた『ポンキッキ』も、やっぱりいいよね」って、最終的に『ポンキッキーズ』になったんです。ただここにはこだわりがあって。『ポンキッキーズ』って語尾が英語表記は『kies』なんですが、一文字ずつ、番組作りのテーマの頭文字になるんです……“kid / international / entertainment、educational、ecology / space”……。どこかで大々的にアピールしようって思っていたんですけど、いいタイミングがなく取材で話す程度になってしまいました。残念です。 

 

―ポンキッキーズになったとき、30分増えて1時間番組になったわけですが、内容的にはどうなりましたか?

1時間番組にしても、変化の度合は弱いと思ったので、93年スタート時は生放送にしたんです。これで劇的に印象は変わりましたね。それまで支持していてくれたみなさんからは不評な面もありました。でも、それ以上に新しい支持層を開拓できたと思っています。 


―立て直すために入られたわけですか?

当時はちょうどバブルが弾け、教育の荒廃が叫ばれた時代だったんです。それまでバブルでみんな遊んで浮かれていたのが、ちょっとマジメになるんじゃないかと。みんなが足下を見て、子どものことや何かに、きちんと関心を持つ時代になるんじゃないかと思ったから、子どもたちの成長のサポートとなる番組にチャレンジしてみようと思いました。 


―ポンキッキに来られる前は……?

バラエティ番組を作ってました。直前はドリームズカムトゥルーと陣内孝則さんの『うれし!たのし!大好き!』。その前は山田邦子さんの『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』とか。あと『いただきます』の初期、おばさんが3人出ていた頃担当していました。 


―フジテレビの幼児番組では、66年に『ママと遊ぼう!ピンポンパン』が始まっています。系譜としては、これがあって73年の第1世代につながるんですか?

私は『ひらけ!ポンキッキ』の立ち上げには参加していないので、先輩の皆さんからお聞きしたことなどをもとにお話します。ピンポンパンの当時って、各局に子ども番組がありました。そういう番組の基本は、ひとことでいうと「テレビ幼稚園」。子どもをスタジオに連れてきて、おねえさんを先生みたいにして幼稚園のようなことをやっている。それを撮って放送する。感性・情緒教育といわれるカテゴリーの番組作りでした。が、ポンキッキがやろうとしたのはまったく違います。アメリカの『セサミストリート』なんかに刺激された点もあると思いますが、ある種の幼児教育・情操教育に主眼を置いてテレビはなにが出来るかを命題に模索したそうです。そして幼児教育の専門化のお力添えを戴き、幼児の発達に向き合えるカリキュラムを作り、それに沿った番組でした。それまでの「テレビ幼稚園」的な番組ではなく、放送大学の幼児版、「放送幼稚園」的な番組のようにも見えます。 


―教育のベースみたいなものはあったんですか?

幼児教育の専門家の方と綿密にミーティングをしていたようです。どういう提案をしていくかというカリキュラムをまず作り、それに合わせてスタッフが映像を作っていく。そして先生方とスタッフで検証していく。73年当時の先生方の書かれた番組の大テーマとして、こういう一文があります。 「これから情報があふれる時代の中で、主体的に情報を処理していく能力をどう子どもたちに身につけさせたらいいだろうか」 


―情報リテラシーが73年から意識されていたわけですね。

そう、その状況に関しては今も同じ、もしかすると予想以上だと私は思っています。昔よりもよほど現実的に、情報の海にみんなぷかぷか浮いてる環境でしょ? そこから子どもたちが自分で必要なものを選択して、処理していく力を身につけてほしい。 テレビというメディアから幼児に向けてどこまでできるかというチャレンジですね。
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番組data
番組名 Beポンキッキ ジャンル 情報
放送局 BSフジ
放送日時 月火水木金  7時30分から8時00分
番組URL http://be-pon.fujitvkidsclub.jp/
主なスタッフ ゼネラルプロデューサー・小畑芳和
プロデューサー・山田洋久、網谷浩恵(敬称略)
スタッフ数 20人
主な出演者 大塚ムネト、ダンテ・カーヴァー、南明奈、チェルシー舞花
マイク眞木、ピーター
清水優哉、宮本笑里、ラバーガールほか
放送開始日 2008年4月から(「ひらけ!ポンキッキ」1973年から2008年で35周年)

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