単なる美術セットではない。実際の住宅で使用されている材料で組まれている。総合演出 大松雅和氏

応援!日本経済 がっちりマンデー!!

『応援!日本経済 がっちりマンデー!!日曜に勉強!月曜から実践!』とは……TBS系にて毎週日曜日7時30分~8時00分放送。家庭での節約術からヒット商品の裏側、成功者の体験談、国家レベルの経済理論までをわかりやすく伝える経済応援バラエティ番組。小難しくなりがちな“経済”を楽しく理解でき、身近な存在に近づけてくれる。

編成局から突如告げられた「バラエティ出身者による経済番組」の試み。関係者のなかで一番詳しいという理由で担当になった大松氏は、苦労を重ねた末、企業パブリシティーにならないジャーナリスティックな経済バラエティという新ジャンルを開拓した。 


─前身である「儲かりマンデー!!」から数えると、だいぶ回数も重ねてこられたと思うのですが。
「儲かりマンデー!!」のスタートが2004年4月だったので、丸4年以上続いていることになりますね。番組のテーマは「経済というジャンルをわかりやすくて楽しく伝えること」ですが、そもそものきっかけは、バラエティ班のなかから経済をネタにした新番組案が持ち上がったことでした。その過程で、誰か経済に詳しい人がいないかと探し出すようになり、結局僕が指名されることになったんです。 


─もともと経済に詳しかった?
いえ、全然。大学も法学部出身ですし。確かにちょっとは興味を持っていて、日経新聞やビジネス誌を読むなどして多少は経済を理解していましたが、あくまで一般レベルでの話でした。日頃、吉田プロデューサーという上の者から経済関連のニュースについて解説を求められることがあったりして、「ああ、それはこういうことですよ」とざっくりとした説明をしてあげるようなことがあったんですね。そんなことがあったから、「あいつは経済に詳しいし、わかりやすく大雑把に説明もできる」と白羽の矢が立ったんです。バラエティ班の中で、僕よりも経済に詳しい人がいなかったというのが大きな理由でしょうね。
そうして番組の担当が決まってからは、勉強に苦労しましたし、何しろやったことのないジャンルということで大変でした。スタッフ全員バラエティの人間で、経済は門外漢。報道や経済部の経験があれば、「このテーマを調べるなら、こことあそこに当たればいい」と検討をつけたり、「これをやっておけば情報量として事足りる」という見極めもつけられるのでしょうけど、最初はまったくわかりませんでした。もちろん番組意図の根底に、バラエティの人間が経済を取り扱うからこその面白さが求められていたので、当然といえば当然のことなのですが。 


─すると、この番組はバラエティ番組ではなくて経済番組なんですね?
 そうです。経済番組です。 


─バラエティとしての面白さが前面にありつつも、中身はしっかり経済なんですね。また登場する企業も、パブリシティー出演でないとか。
そこは一番気を使っているところです。万一にでもパブリシティー、広告っぽさが出てしまうと、多分一瞬にして視聴者にそっぽを向かれてしまうんじゃないでしょうか。そのため、取材先企業には必ず貴社のCMを作りたいわけではないこと、ネガティブな表現をする可能性もあることをお話ししています。基本的にはリスペクトしていて、批判を前提とした企業取材というのはありませんが、あくまでフェアな視点から構成させてもらうようにしています。
番組当初は、なかなか取材に応じてくれる企業がなくて苦労しました。まじめに経済について取り扱う番組なんですと説明しても、「儲かりマンデー!!」と番組名を聞いただけで金持ち社長を紹介する番組と間違われたり。今ではおかげさまで認知度もあり、すんなりと取材を了承してくれる企業が増えています。番組露出によるパブリシティー効果を狙って売り込んでくる企業もあり、番組の方向性がぶれないよう、そこは抑制しているくらいです。 


─番組タイトルがユニークですよね。“がっちり”“儲かる”という言葉はある部分で表に出しにくい、ネガティブにとられることもあるものだと思うのですが。
番組が発案された時点で「儲かりマンデー!!」と決まっていました。“儲かっている人に学ぶ番組なんだ”ということを聴かされて立ち上げましたが、“儲かる”という言葉はとても大事なキーワードで、視ている人にとっては“儲かること”とは興味があることだし、またこのキーワードで探してゆくと、普通の取材では拾えなかったことができたりする。かといって内容を縛るようなことでもないので、企業に訪問したり町の工場にいったり、個人投資家にいったりといろんなアプローチができる。“経済”というキーワードだと固くて抵抗感がありますが、“儲かる”という言葉だと皆がひっかかってきてくれるんです。言葉の言い換えによって、とても大きな広がりを持つのですね。また日曜日の放送なのに「マンデー」とついているのは、今から明日のために勉強していこうとポジティブな印象を想起させるためです。
……と、これらがタイトルの由来で、ウソでもなんでもありませんが、一番の由来は「儲かりまんで~」からきた単なるダジャレです(笑)。他番組が「○○サンデー」とついているなか、ウチだけ「マンデー」といっているのも面白いと思いましたし、一日位はずれていてもいいかなと。後に特番を制作することがありましたが、その時はどうしようかと思いました。さすがに「がっちりフライデー」というのはなぁと…(笑)。結局「生がっちりマンデー!!」「大がっちりマンデー!!」「緊急がっちりマンデー!!」など、特番のたびにそれらしいタイトルをつけています。 おっしゃる通り、一部には表立って「儲かっている」ことをアピールしたくない企業もあるため、今後の取材の障壁を取り除く意味があって、開始1年で現在の「がっちりマンデー!!」に変更しました。 そうすると、いよいよ「マンデー」の意味がわからない言葉の流れだけが残るようになり……。 


―それで、後付で「日曜に勉強!月曜から実践!」というタイトルを加えたんですか?
あぁ~言いたくないけどそうです…(大笑)。そういうことにしようと…(大笑)。
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番組data
番組名 応援!日本経済 がっちりマンデー!! ジャンル その他
放送局  TBS(TBS系)
放送日時 毎週日曜日 7時30分から8時00分
番組URL http://www.tbs.co.jp/gacchiri/index-j.html
主なスタッフ 総合演出・大松雅和(敬称略) スタッフ数 約15人
主な出演者 加藤浩次、進藤晶子、岡村仁美(敬称略)
放送開始日 2004年4月(儲かりマンデー!)、2005年4月(がっちりマンデー!!)
(2008年6月1日で200回放送)

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