ドキュメンタリーをわかりやすく噛み砕いて導く役割のMCパートの台本

「日経スペシャル ガイアの夜明け」(テレビ東京系)

「日経スペシャル ガイアの夜明け」とは……テレビ東京系毎週火曜日22時00分から22時54分放送。日本経済新聞との連携のもと、経済を軸に今の時代を描くドキュメンタリー番組。案内人に役所広司、ナレーションに蟹江敬三を起用。ヒューマンの部分にスポットをあて、より身近な目線から国内外の経済事情を浮かび上がらせる。

2002年4月に放送を開始した同番組は、これまでに280回以上も放送してきたドキュメンタリー。ややもすると一般視聴者から敬遠されてしまう「経済」をテーマにしながらも、そこに生きる人を映し出すことで、暮らしに密着した経済の姿を映し出す。番組誕生のいきさつや、掲げる理念は? プロデューサーの大久保直和氏に伺う。

  1. ヒューマンドキュメンタリー形式で経済の堅苦しさを打破する
  2. 案内人役は、社長ではなく一般サラリーマンがいい
  3. 上司に直訴して番組名を改めてもらったことも

経済番組。そう聞くだけで、多くの人は堅苦しいイメージがして番組を見てみようという興味すら喪失してしまう。経済をテーマにしながら、如何にして視聴者を振り向かせるか?その答えは、ヒューマンドキュメンタリーに見出した。


─経済ドキュメンタリーとして地位を確立した「ガイアの夜明け」ですが、そもそもどのようなきっかけでスタートしたんですか?

当局は元々日本経済新聞社(以下日経新聞)と関係があって、連動した番組を作ろうという話が最初にありました。経済を軸にすることが大前提で、日経新聞のノウハウを活かしつつ、一般視聴者にも興味をもってもらえるようにするにはどうすればいいか、話し合いました。どうしても経済番組というと堅苦しいイメージがありますから、打破したかったんですね。 そこで目をつけたのがドキュメンタリー形式。さらに、ヒューマンによって、人を通して経済を見ていくスタイルです。 


─日本経済新聞社との連携はそれまでにもあったんですか?

メディアミックスは何度か行っています。ガイアに関しても、新聞紙上と連動して宣伝したり。 ただ、やはり新聞とテレビというメディアの違いもあって、すべてが順調だったというわけではありません。それぞれの理念ややり方があり、意見が衝突することもしばしば。そんななかで、このガイアはスタートしました。 日経新聞の編集局や営業、テレビ担当者などと、当局の報道が集まって、かなり大掛かりなプロジェクトとしてはじまっています。6年経った今はそこまで細かくやり取りしていませんが、それでも定期的に会議を行っています。 


─大掛かりなプロジェクトだと、企画から制作に移るまでにさまざまな苦労がありそうですね。

局内でもありましたし、日経新聞とのやりとりでもありました。今までにやってことがない種類の番組でしたから。経済ヒューマンドキュメンタリーをやると決めても、モデルケースが少ない。また、例えば日経新聞の一面で取り上げられるようなニュースばかりをテーマにすべきかどうか、それとも幅広く経済を切り取るべきか。理念を高く掲げておりますので、あらゆる経済の動向を伝えたい反面、民放局の番組ですので視聴率を無視することはできない。かといって数字がとれるテーマばかりをやるのも違う。その点は今現在でも頭を悩ませる課題ですね。 


─テーマが経済ですから、興味のあるなしが大きく分かれそうですよね。

流通業界など百貨店やスーパーを扱えば、身近な話なのでそれなりに見てもらえるのですが、為替や株の動乱などをテーマにした場合、安易な構成だと関係者や興味のある人にしか見てもらえません。如何に多くの人に見てもらえるようにするか、常に考えています。 構成で気をつけている点は、意識して起承転結をつけ、一時間のなかでまとまりをつけていること。承の部分、例えば「中国の食はあぶない!」だけで終わってしまったら不完全燃焼で、なぜそうなったか、改善への取り組みはどんなものかまで映し出したい。ニュース番組ではありませんから、ただ事実の一端を放送すれば終わりではないんです。しかし、テーマによってはそう上手く結論付けられない回もあって、それも苦労の種なのですが(笑)。

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番組data
番組名 日経スペシャル ガイアの夜明け ジャンル その他
放送局 テレビ東京(テレビ東京系)
放送日時 毎週火曜日 22時00分から22時54分
番組URL http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/index.html
主なスタッフ プロデューサー・加増良弘、野口雄史、大久保直和(敬称略) スタッフ数 100人
主な出演者 役所広司、ナレーター・蟹江敬三(敬称略)
放送開始日 2002年4月(2007で5年超) 9月11日で放送280回

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