第1回からのタイトルと、裏番組も含めた視聴率のリスト。番組の“良心”を見失わないため、定期的に読む。

1992年4月から毎週何らかのチャンピオンを生み出してきて、今年の4月で丸15年。普通こうした番組は、年を経るごとに「なんだかどこかで観たような」感じに鈍っていき、先細りになってしまいがちなのだ。が、『TVチャンピオン』に関しては、真逆であった。やればやるほど熟成し、発展してゆく。そもそもこの番組の前身は、たった一種類のチャンピオンを決めるものだったのだ。


—どういういきさつでTVチャンピオンは始まったんですか? 

もともとは特番の『大食い選手権』が始まりです。現在の『日曜ビッグバラエティ』の前身の2時間のスペシャル枠があったんですが、そこがテレビ東京のいわゆる実験枠のようになっていたんです。そこの特番として『大食い選手権』を定期的に制作していて、これが非常に好評だった。そして、大食いも含めて、素人さんのナンバーワンを決められないかというアイデアが生まれ、レギュラー番組化したというのが経緯です。(その後、『大食い選手権』はTVチャンピオンから独立し、現在は再びレギュラー特番に)。


—その、素人さんのナンバーワンを決めるというアイデア、実現に移すにあたっていちばん苦労したのはどういう点ですか? 

原型には大食いしかなかったわけですから、そこからどれだけ広げられるか。毎週どういうチャンピオンを決められるのか、ということをとにかく手探りでやっていたようです。放送第1回目からのタイトルと視聴率の表があるんですが……。各回ごとの企画の内容には、今見るとびっくりします(笑)。『外国人日本通選手権』の次が『寿司職人』です。それから『女子根性王』は女性限定の『ザ・ガマン』みたいな企画ですね。『怪力男』は単なる力試し。ラーメンをよく知ってる人、パチンコがうまい人、2週にわたって手先が器用な人。カラオケが大好きな人、バランスとるのがうまい女の人。オバタリアンという言葉が流行ったから、『オバタリアン選手権』。買い物のときの値切りのうまさを競ってます。『肺人間』は肺活量の大きい人を集めた。企画の種類にまとまりがありませんし、視聴率もまちまちです。


—なるほど、回によって視聴率も2〜3倍。乱高下してますね。 

手探りでしたから。いろんなところに球を投げて、どこに当たるかを探っているのがわかりますね。『TVチャンピオン』という番組の本質みたいな話になっちゃうんですけど、この番組の機能は“TV業界の偵察機”なんです。誰に頼まれもしないのに、いろんなところに勝手に『TVチャンピオン』が球を投げる。それが当たると他局がタレントさんを使ってかっちり作っていく。我々はそういう宿命を自負してます。われわれは“周辺部”を掘ってるんです。日テレの五味さんがやってるような、真ん中からきっちり数字をとりにいく正攻法の番組ではないんですね。どっちかというとキワモノ。変なところをポコッと掘って、それで数字が取れるとうれしいという。なんていうのかな、すき間産業番組という感じになってますね(笑)。真ん中……つまり世の中ですでに流行っていることを追っかけても相手にしてくれない。だから、まだ知られてないところ、うすうす気付いてるけどまだやってないようなところを思いきってバーンと投げちゃうみたいな。


—その辺はいまやノウハウになってるんじゃないですか? 

そうですね、今はある程度の視聴率の幅は読めます。毎年やっていたり過去にやったことがある選手権に関しては、だいたい僕ら1%の誤差ぐらいで見えるんですよ。よくも悪くも予想を超えるときもあるけど、そんなにはブレないですね。ただやっぱり新ネタは、どう転ぶかわかんないんです。だから思い切って球を投げていって、数字が読めないものをやっている方が楽しいんですよね。

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番組data
番組名 TVチャンピオン2 ジャンル バラエティ・音楽
放送局 テレビ東京(テレビ東京系)
放送日時 毎週木曜日 19時57分~20時54分
番組URL http://www.tv-tokyo.co.jp/tvchamp2/
主なスタッフ プロデューサー・永井宏明、チーフデレクター・越山進(敬称略) スタッフ数 約80名
主な出演者 松本明子、田中義剛他(敬称略)
放送開始日 1992年4月(2007で15年超)

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