BSならではの大胆な番組構成。多くの制約がこの構成へと導いた。

BSフジLIVE PRIME NEWS

『BSフジLIVE PRIME NEWS』とは……

番組の司会は、元フジテレビアナウンサーの八木亜希子氏とフジテレビ政治記者出身の反町理氏。それを側面から支えるのは、これまで裏方として仕事をしてきた記者出身の解説委員たち。彼らが「編集長」として専門知識を活かしながら豪華ゲスト陣とともに議論を深めていく過程は、非常にスリリングだ。


——個人的には先日放送された、少子化問題についての回が印象的でした。出生数倍増計画を実行して、毎月10万円を子供のいる各家庭に支給しようという思い切った案が出たり、人口を増やしてGDPを上げるべきだという意見が出たり。こういう提案って、だいたい反論が出て水掛け論に陥って、見ている方も気分が悪くなってしまうんですが、この番組では“提案を繋げていく”前向きな空間があるように感じました。こういった空気は大切にしているのですか? 

番組の中であるテーマの指針を示すというスタンスを、キャストとスタッフが確認した上でスタートしているんです。「いったいこれからどうなるんでしょう?」という投げっぱなしの玉虫色的な結論ではなくて、前向きに議論を進めることが前提となっています。提言と謳うからには言いっぱなしはやめようと。だからこそ、過去の番組を振り返る企画もおこなっています。5月には、これまでに番組で検討した提言を検証した回を放映しました。今後も同じことをやっていくつもりです。


——スタジオの空間作りについてですが、緊張感の中にも束縛感のない自由な発言が許される雰囲気を反映させるために、美術セットの円卓も小さくしているということでしょうか? 

その通りですね。ゲストとの距離を近づけて、対立的な議論ではなくより建設的な議論を醸し出そうという意図があります。最初は後ろのパネルとイスのバランスが、せせこましく見えるかなあ心配しましたが、遠くではなくて近くで話しを聞いてゆこうとした結果です。


——番組内の企画コーナーで、4分~5分の「首相ぶらさがりノーカット!」というものがあります。通常、視聴者は編集されている一部分しか見れませんが、これなら首相の人間性も伝わるので、先方からしても嬉しいことではないしょうか? 

これは、どこもやっていない試みなんです。一日の国会の流れもわかりますしね。キャスターの反町が、そこにコンテンツとしての魅力を感じていて組み込んだものです。


——この番組のもう一つ大きな特徴にキャスターがありますね。あえて自局のキャスターに起用しようとしたのには何を期待して?また各曜日の「編集長」として報道局の解説委員が日替わりで登場していますが、この狙いは? 

先ず、解説員については番組の大きなテーマにあたる「政治・経済・国際・環境」それぞれの分野で活躍している人間を軸に番組を組み立てたんですよ。そして、解説員が今一番気になっているテーマを編集長としてまとめてもらおうと、仕切り役の八木さんの相方として政治記者歴の長く人脈もある反町を起用したという流れです。番組での解説委員の役割は、各分野のエキスパートとして解説してもらう。編集長にはゲストのキャスティングもやってもらっています。 

司会2人/プライムニュース_資料

——反町さんは、よい意味でもキャスターらしくないというか。 

 討論番組の司会者というと、田原総一朗さんや宮崎哲弥さんのイメージがあって、怒ったりすかしたりしながら、バシバシさばいていくという印象があります。でも、反町は記者出身ですので、本質的な切れ味の鋭い質問をするのが得意です。一方八木さんは、市民的な感覚を持った方なので、結果いいバランスになりました。


——進行役の司会は月曜日から木曜日が八木亜希子さん、金曜日が秋元優里さんです。八木さんは、以前BSフジの「ロングインタビュー」も担当されていましたが、彼女を起用した理由は? 

知名度も高いですし安定感もあります。とても粘り強くて、番組の構成や流れについても細かく打ち合わせのときに突っ込んできますよ。


——ゲストとのやりとりにあれだけボリュームがあると、のりしろが大きくて面白いですね。司会が時間を気にしながら場を仕切るようなことも必要もなく、ゲストも存分に自分の見解を話せることで長時間の討論も可能になる。ただデメリットとして話がどんどん逸れていく可能性もありますね。番組ではそれをどう注意していますか? 

構成立ては一応してるんですけれど、どうなるかは本番の流れに任せています。別のテーマになったら、そのまま走っちゃってもらっています。逆にそのアクシデントが面白いんですよ。予定調和だとつまんないですからね。


——そこにニュースが生まれるというわけですね(笑)。アクシデントで印象に残っているのは? 

「余計なこと」というわけではありませんが、思いがけない発言が飛び出すことがあります。総選挙がテーマの回で、「投票率が低い方が自民党にはありがたい」と同党の選対委員長の古賀誠さんがうっかり口をすべらせたことがニュースになりましたが、ほかにもいくつかありましたね。


——出演されたゲストの反応は、番組のバロメータにもなると思いますが、彼らはどのような印象を持たれましたか? 

「あっという間だったね」「言いたいことをこんなにたっぷり言えてよかった」とよく言われます。「また呼んでよ」と言ってくださる方も多いです。ネガティブなご意見はまったくないですね。あまり対極的な大げんかになるようなテーマを選んでいないということもありますが(笑)。


——番組の内容に対する反響には、どんなものがありますか? 

電話の件数と公式サイトへのアクセスで多いのは、意外ですが少子化や年金、移民問題といった身近なテーマです。年代は、12歳の男の子から70代の高齢者まで老若男女問いません。


——エンディングでは、その日の番組内容についての視聴者からのメールを読み上げ、その場で出演者が答えるというコーナーを比較的長い時間を設けていますが、この意図は? 


一方的な情報発信だけで終わらないようにするために、その日のうちに視聴者の意見をフィードバックしようと考えました。一日平均20~30通のご意見が着ているでしょうか。ファクスでも受け付ければもっと届くのではないでしょうか。榊原英資さんにご登場いただいて「廃藩置県」を提言した回のときには、70~80通届きました。視聴者の見たいという気持ちが我々にもフィードバックされているので、きちんと見ていただいているなぁと実感しています。


——個人的に印象に残った回は? 

三菱UFJ証券に水野和夫さんという経済アナリストがいらっしゃいます。サブプライム問題を予測された方なんですけど、今回の不況を400年単位で、江戸時代から解説をしてくれて、それが面白かったですね。それと防衛問題には私自身まったく興味がなかったんですが、安全保障専門の能勢伸之解説員の話が非常に面白いんですよ。平和ボケの頭を揺さぶられた感じがします。


——この番組では、目新しいニュースだけでなく、掘り出し物的な人材もたくさん登場するというわけですね。 

先日は、電気自動車のインフラをつくろうとしている方にご登場いただきました。バッテリー交換を3分間程度でできる仕組みを考えていて、面白かったです。知られていない新規事業を試みている人ってほかにもたくさんいると思うんです。





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番組data
番組名 BSフジLIVE PRIME NEWS ジャンル ニュース・報道
放送局 BSフジ
放送日時 月曜日から金曜日 19時00分から20時55分
番組URL http://www.bsfuji.tv/primenews/
主なスタッフ   スタッフ数 30人~40人
主な出演者 キャスター・八木亜希子、秋元優里、反町理(敬称略)
コメンデーター・山本周、若松誠、小林泰一郎、安部宏行、大山泰、
能勢伸之(敬称略)、他
放送開始日 2009年4月

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