番組の起承転結は気にしない。全てがあるがままに…。

ワンステップ!

『ワンステップ!』とは……

小さい頃から教えられてきた「社会貢献」の大切さ。できることからやればいい……でも、一体何を? 心の底では応じていても、行動にできないもどかしさ。『ワンステップ!』は、そんな日本人の背中を優しく後押しし、行動への第一歩を歩みだした人々を追う。

  1. 「いいこと」って一体何だ?
  2. 「こうあるべき」という決め付けはしない
  3. 日本におけるひとつの幸せの形が見えてくる

社会貢献活動のような「いいこと」は、ひとつの幸せの形でもある。大量消費、自由主義の時代の中、とかく忘れがちになってしまうこの事実を、少しでも感じられる番組になればいいと荒牧プロデューサーは言う。毎回、一般人が社会貢献への一歩を踏み出していく姿が、その想いを広げていく。 


─苦労した回は?

苦労しない回はないのですが(笑)、例えば竹林被害の回。竹で被害を受けているってあまり聞いたことがありませんし、「竹林被害」の四文字を見てもピンとこない方もいると思います。でも、いざ現場へ行ってみると、家の中を竹が突き抜けているわ、敷地があらされているわ、日光が遮られ家屋が傷んでしまっているわと、厳しい状況だったんですよ。このような問題もあるんだなと、素直に思い知った回でしたね。ちなみにこの回は、最も視聴率の高い回でもありました。 


─内容に応じて、視聴率に傾向などはあるのでしょうか?


参加者が素人かプロかなどもありますが、実はどちらにせよ、視聴率にあまり変化はありません。これに関しては、視聴者の方に決めていただければと考えています。変な話、視聴率を取りたいがために参加者を募り、社会貢献活動をしているわけではないですから。数字を考え始めたら、きっとこの企画は根本から成立しなくなると考えています。 


─MCに山口智充さんと佐藤隆太さんをキャステングした理由は?


山口さんも佐藤さんもさわやかじゃないですか。社会貢献活動をテーマにしていますので、邪まな目線で見ることなく、現実を真正面からきちんと受け止められる人がいいなと思っていたんです。お二人とも、見た目の素敵な印象だけでなく、考え方が本当にしっかりされていますから。 


─ドキュメンタリー番組の構成の中で、スタジオにはバーチャルの技術が使われていますね。


現場の空気感を出すために、バーチャル技術をあえて取り入れました。東屋の背景に、その回ごとの風景が映し出されています。MCのお2人が現場を訪れている感じで、バーチャル技術を使って現場にいる世界観を作りたいと思っています。 


─そもそも社会貢献活動とはどのようなものだとお考えですか?

僕は特別何かできるわけじゃありません。ただ番組制作者として、ひとつの形をとらえてお送りしているだけなので、偉そうなことは言えませんが。もしかしたらこれは幸福論と関連するのかもしれないなと思っています。お金があればイコール幸せという時代もありましたが、その結果がもたらしたものって何だったのかな?と。じゃあ一体、どうすれば幸せになるのか、幸せだと感じられるのか、この国にとって幸せの形は何なのか……それが番組を通じて少しでも見えてくればいいなと思います。日本人は優しいという印象がありますが、外国と比べると、社会貢献活動にはあまり積極的ではなかったりするそうです。お年寄りに席を譲るにしても、声をかけるまでに勇気がいるように感じて、最初の一歩を上手く踏み出せなかったり。社会において、「いいこと」はとかく隠れたところに存在するものです。でも、これを大事にできる社会ってすばらしい。この番組に携われたことをとてもありがたく思っています。トヨタさんがついていなければ、なかなか成立しなかった番組ですが、現代の日本において、とても意義深い番組であると考えています。 


─確かに日本と諸外国の社会貢献活動には、違いがあるように感じます。


文化の違いでしょうが、日本の場合、内と外、本音と建前など、自分(達)と他人との境界線が厳然としてある一方、欧米はよりファジーな感覚があって、そのあたりの違いが影響しているのではないでしょうか。良くも悪くも他人にあまり関与しない日本という…。さらにいえば、信頼関係というものに対しても、違いがあるのでしょう。以前、棚田の再生をお手伝いした回があったのですが、それまでは他人の協力を断っていたそうなんです。どうされるかわかったものじゃないという考えがあったかもしれません。しかし、番組を通じて意識が変わり、今は使われなくなった保育園を寄宿舎に変えてみるなど、積極的に他人の協力を得ようとするようになりました。貢献しようという側はもちろん、受け入れ側も、信頼関係は重要なんですね。この番組が日本人の哲学と意識を変えられたらなどと大それたことは思っていませんが、一石を投じられればいいなと思います。 


─どんな人たちに視てもらいたいですか?


漠然と、若い人たちにも見てもらいたいという想いがあります。過疎化や高齢化など、お年寄りの方々だけが直面しているように思える問題でも、実はこれからの日本を作っていく若者にとっても、無視できない問題だからです。これからの日本をどうするのか。より多くの若者に、それを少しでも感じてもらえればいいなと考えています



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番組data
番組名 ワンステップ! ジャンル その他
放送局 TBS(TBS系列)
放送日時 毎週日曜日 23時30分から24時00分
番組URL http://www.tbs.co.jp/onestep/
主なスタッフ 制作プロデューサー・大木一史、プロデューサー・荒牧克久 ほか(敬称略) スタッフ数 約50人
主な出演者 山口智充、佐藤隆太。ナレーター・木村匡也(敬称略)
放送開始日 2008年7月

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