「○○で、検索!」しかし検索はアドリブトークのきっかけにすぎない。

爆笑問題の検索ちゃん

テレビ朝日、金曜24:45〜25:15放送。インターネット検索で得られた情報を元に、風俗や流行、出演する芸人たちの真実の姿などを出題する。現代のわかるクイズ番組、という設定ではあるが……。爆笑問題・太田光の暴走MCによる、芸人たちとのトーク番組といえる。そこに歯止めをかけるのはもう一人の司会、小池栄子。そして意外にも優秀な解答者ぶりを見せつつ、太田の舌鋒にさらされるのはもう一人の爆笑問題・田中裕二。今年の秋で丸4年、安定した人気を誇る深夜番組である。

母体は、2002年4月に始まった日曜19時の『決定!これが日本のベスト100』であった。それが翌年、『決定!日本のベスト100全国一斉テスト○○テスト』へと発展。そこから2つの番組が生まれた。この『爆笑問題の検索ちゃん』が2005年10月に、その2年後に『今すぐ使える豆知識 クイズ雑学王』がスタートした。“雑学を知る”という意味では、両者は似た番組だ。が、それぞれに役割を担っていた。後者はクイズ(あ、詳しい話はまたいずれ)、前者はクイズの皮をかぶった……。 


——タイトルにある“検索”という発想はいかにして生まれたんですか?
雑学クイズを扱うコーナーは日曜19時の番組のときに立ち上げていたんです。コーナー自体は好評だったんですけど、番組が振るわず終了したわけです。で、「爆笑問題で雑学クイズをやりたいね」っていうのが先ずありきだったんですよ。深夜枠ということは決まっていたので、ストレートに雑学クイズというより、もっと番組としてエッジの効いたほうがいいだろうと。そこでパッケージをいろいろ模索する中で、作家の鈴木おさむ氏が「検索を入口に情報を探してくるというのはどうだろう」というアイデアを出してきたんです。なるほど、問題を作るときに“ある本によると”ではなく“ネット上の情報によると”って言うほうが現代っぽいし、深夜帯の視聴者の好みにも合ってるねということで……。
 

——一応、クイズはきちんとやっていくつもりはあったわけですね。
当初は……あくまで雑学クイズをしっかりやりつつ、爆笑問題のお二人の面白さを引き出すというのが第一目標でした。クイズを軽視するつもりは全然ないんですが、太田さんにどれだけのびのびとしゃべってもらうかが、最初からスタッフの中でのテーマだったんです。だいたい太田さんが司会者で田中さんが解答者という位置関係はよそではないんですよね。田中さんはいろんな番組で司会をされてますけど、解答者席でも違和感はない。反対に太田さんはクイズに答えることに対してほとんどモチベーションはない。むしろとにかくいっぱいしゃべって面白いことを言っていきたいと。それでハチャメチャな太田さんの司会というものを、面白がろうという思いがあったんです。 


——ウワサでは「業界で一番長い収録」だとか。30分番組で7時間かかるってホントですか?
 あ、それは3本撮りの合計ですね。30分ぶんの収録は、どれだけ長くても2時間半、普通2時間ぐらいです……ただ、30分番組でこんなにかけるのは他にはないでしょうね。 


——太田さんの個性をいかすには、そのまま馬なりというか、ケ・セラ・セラ方式でいったほうがよいと。
基本、手綱は締めてません。これが不思議なもので、3本撮りしたら3本目が一番元気なんですね。あとになればなるほどテンションが上がっていって、これはすごいなと思います。ただ、番組を成立させるための仕組みはきちんと考えてます。 


——レギュラー解答者が爆笑問題・田中さんと次長課長か品川庄司から一人ずつ、準レギュラーが2~3名。で、解答者じゃない芸人さんも“応援者”として応援席に座ってますね。
 応援席の芸人さんが、太田さんに突っ込むという仕組みですね。太田さんは“司会者なのに進行がちゃんとできない人”という方なので、裏でコントロールする人が必要なんですよ。応援席がないと、太田さんがホントに野放しになってしまう(笑)。解答者も突っ込みますけど、席はモニターでふさがれてるから物理的には太田さんの暴走を止められない。応援席は椅子をおいてあるだけだからセンターに出てこられるんですね。展開が一方向だけじゃなく、後ろからも来ることになる。 応援席  



——完全に太田さんシフトですね? 最初からそれを見越して?
そうです(笑)。もう一人のMCの小池栄子さんもはっきりものをいうタイプです。だから、小池さんと応援席の芸人さんで太田さんに突っ込んで止めて進行させる。また太田さんが暴走する。また突っ込んで進行させる。その繰り返しですね。小池栄子さんはやっぱりうまいですよ。空気を読んであえて毒を吐いたり、“アンタやめなさいよ!”って厳しいことを笑いに変えて言える。ちょっとおとなしい子だとホントに受け身になっちゃいますからね。


——その“太田さん野放し”っていう路線は、みなさん最初から認識されてたんですか?
爆笑問題の2人はもちろん知ってました。「思い切りのびのび自由にやってください」という話をしたんで。あと、レギュラー解答者の皆さんは、理解するまでに多少時間はかかったかと思います。 


——だって収録時間が長くなると、やっぱり仕事として効率悪いですもんね。
品川庄司と次長課長も、最初は“長いな〜”って感じたと思うんですけど、いまでは品庄は「これは太田光のリハビリ番組だ」って言うようになりました(笑)。収録のときには“なげーよ”とか“司会者早くしろよ〜”台本って悪態つくんですが、それは愛情の裏返しですね。ずっとやってくるうちに出演者同士仲良くなって。やっぱり品庄、次課長の実力はすごいですよ。いろんな番組でいろんな大物MCの横で“裏回し”的な感じで番組を動かしてきた二組ですからね。MCの気持ちをしっかり酌んで、うまく回してくれる。品川庄司、次長課長と爆笑問題の波長があったというか。だから彼らも、太田さんをうまく操りつつ、ある一定の気持ちよさを感じながらやってるんじゃないかと思います。 


——この番組には台本はあるんですか?
 一応ありますが、形式的なものですね。 


——履行されることはありますか?
 まったくないです(笑)。まず太田さん、読んでないですから。あと、本番まで問題を知らない場合も(笑)。太田さんは自分の中でネタをふくらませたり、ゲストの顔ぶれを見てトークの内容を考えてるんでしょうね。 司会モニター
  


——まあそれこそ、太田さんが求められてる立場でしょうしね。
始まっちゃえば司会の席にカンペはあるんで、正解はもちろん把握できます。たまに正解言っちゃうんですけどね(笑)。ずっとトークしてて、楽しくて思わず言っちゃう。正解発表の前に“その答え違います”って言うこともありますし。とにかくクイズ番組の常識をことごとく覆してますね。 






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番組data
番組名 爆笑問題の検索ちゃん ジャンル バラエティ・音楽
放送局 テレビ朝日(テレビ朝日系)
放送日時 毎週金曜24時45分から25時15分
番組URL http://www.tv-asahi.co.jp/kenchan/top.html
主なスタッフ チーフプロデューサー・寺田伸也
プロデューサー・林 雄一郎  (敬称略)
スタッフ数 約10名
主な出演者 司会・太田光(爆笑問題)、小池栄子(敬称略)
解答者・田中裕二(爆笑問題)、品川祐、庄司智春(品川庄司)、河本準一、
井上聡(次長課長)(敬称略)
放送開始日 2005年10月7日

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